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香港の銀行各行、本土富裕層の取り込みへ豪華特典を競う
香港の大手銀行各行が、中国本土からの富裕層を新規顧客として取り込むため、豪華な特典を用意したキャンペーンを相次いで打ち出している。5月に始まる中国のゴールデンウィーク(労働節連休)を商機と捉えた動きである。
今回の顧客獲得競争に参加しているのは、HSBC(香港上海銀行)、スタンダードチャータード銀行、中国銀行(香港)の大手3行に加え、シティグループ、DBSホンコン、ICBC Asia、東亜銀行、恒生銀行など多岐にわたる。香港の主要金融機関がほぼ総出で本土富裕層の囲い込みに乗り出した格好といえる。
各行が用意する特典の内容は多彩である。ゴールドバー(金地金)やクルーズ乗船券のほか、高級ブランド「ディオール」のビューティーサービス体験、五つ星ホテル「ローズウッド香港」の宿泊利用券など、富裕層の関心に的を絞ったサービスが並ぶ。一部の銀行では特定支店の営業時間を延長し、連休中の来店に対応する体制も整えている。
背景には、本土富裕層の資産運用ニーズの高まりがある。香港は中国本土と異なる金融制度のもとで多様な投資商品を提供できる立場にあり、銀行各行にとって本土からの預金流入は重要な成長機会となっている。ゴールデンウィーク期間中は本土からの訪問客が急増するため、対面での口座開設や資産相談を促す好機と位置づけられている。
各行が新規顧客の開拓と既存顧客との関係強化の両面で攻勢を強めており、香港の金融セクターにおける本土マネーの存在感が一段と増していることがうかがえる。