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1946年4月30日、第二次世界大戦中に日本軍の捕虜となっていた香港総督マーク・ヤング(Mark Young)卿が、戦後初めて香港に帰還した。同日、クイーンズ・ピアから上陸したヤング総督を迎えるため、公式な歓迎式典が執り行われた。
ヤング総督は、1941年12月8日に始まった日本軍による香港攻撃の当時、香港総督の職にあった。同年12月25日に香港が陥落した後、総督は日本軍によって捕虜として抑留され、戦争が終結するまでの約3年半にわたり香港を離れることとなった。
戦時中、香港では日本軍による軍政が敷かれ、市民生活は大きな制約を受けた。食料不足や人口の流出が深刻化し、戦前に約160万人であった人口は終戦時には約60万人にまで減少したとされる。こうした苦難の時期を経て迎えた総督の帰還は、香港社会にとって英国統治の再開と戦後復興の象徴的な出来事であったと考えられる。
帰還当日の夜、ヤング総督は政府庁舎からラジオ放送を通じて演説を行い、香港の防衛において命を落とした軍人や民間人への深い敬意と追悼の意を表明した。あわせて、戦時中の困難を耐え抜いた香港市民への感謝の言葉を述べたとされる。
なお、ヤング総督はその後、香港の戦後復興に向けた施政に取り組んだものの、健康上の理由から1947年に総督職を退任している。後任にはアレクサンダー・グランサム卿が就任し、香港は本格的な戦後再建の時代へと歩みを進めることとなった。