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ニュージーランドとインドの自由貿易協定(FTA)をめぐり、外交上の波紋が広がっています。ニュージーランドの高位大臣が、同協定案を「バターチキン・ツナミ(バターチキン津波)」と表現していたことが明らかになり、インド国内から強い反発の声が上がっています。
ニュージーランド政府は来週、ニューデリーにおいてインドとのFTAに正式署名する予定です。同政府はこの協定を「世代に一度の取引」と位置づけており、世界最大の人口を擁するインド市場へのアクセスが、ニュージーランド企業にとって大きな商機になると期待されています。
しかし、与党連立パートナーであるニュージーランド・ファースト(NZ First)党が協定への支持を撤回し、連立政権内の足並みは乱れています。同党は右派ポピュリスト政党として知られ、協定の内容に対する懸念を理由に反対姿勢を強めているとみられます。
インド側は、自国を代表する伝統料理であるバターチキンを用いた揶揄的な表現について、「明白な人種差別」にあたるとして厳しく批判しています。食文化は国民のアイデンティティと深く結びついており、今回の発言は文化的な侮辱と受け止められました。
署名を目前に控えた時期にこうした外交的緊張が生じたことで、両国関係の先行きに不透明感が漂っています。協定の行方とあわせ、今後の動向が注視されます。