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中国の習近平(シー・ジンピン)主席は、上海で開催された基礎研究強化シンポジウムにおいて、科学研究およびイノベーション能力の向上に向けた施策を打ち出した。人材育成の加速と、創意工夫を尊重する研究文化の拡充を強く求めた形である。
習主席は演説の中で「基礎研究は科学システム全体の源泉であり、あらゆる技術的課題を解決するための主要なスイッチである」と述べ、基礎科学分野への注力が不可欠であるとの認識を改めて示した。具体的には、研究人材のプール拡大に加え、失敗を許容する組織風土の醸成が重要であると主張したとみられる。
今回の発言は、米国をはじめとする先進各国との技術競争が一段と激しさを増す状況を背景としている。中国の指導部が基礎科学分野への投資拡大と、革新的な研究開発を後押しする環境整備を最優先課題として位置づけていることがうかがえる。
競争力のある技術を生み出すには、優秀な人材の確保と、挑戦を奨励する組織文化の両立が欠かせない。世界的に技術革新が加速するなか、中国が基礎研究への戦略的な資源投入を通じて自国の科学技術力を底上げしようとする方針が、今回の演説で鮮明になったといえる。