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韓国の消防当局は5月3日、妊娠29週の女性が複数の医療機関から受け入れを拒否され、約280キロメートル離れた釜山(プサン)まで緊急搬送された末に胎児が死亡したと明らかにした。
当局の発表によると、女性は北慶尚道(キョンサンブクド)清州(チョンジュ)の産婦人科診療所に出血の症状で入院していた。金曜日の午後11時頃、胎児の心拍数が低下したため、診療所側は緊急搬送が必要と判断し、119番(消防・救急)に通報した。
しかし、搬送先を確保するための調整では、近隣の6つの病院すべてから受け入れを断られたという。拒否の主な理由は、産婦人科の専門医が不在または不足していたことなどとされている。最終的に、女性は約280キロメートル離れた釜山の医療施設へ搬送されたが、胎児は死亡した。
韓国では近年、地方を中心に産婦人科をはじめとする特定診療科の医師不足が深刻化しており、緊急時の受け入れ態勢が十分に整わない事例が繰り返し報告されている。今回の事案は、地域医療における人員配置の偏りが、母子の生命に直結する危機的状況を招きうることを改めて示すものとなった。
韓国政府は医師の増員や地方医療の強化に向けた施策を進めているが、現場の体制が追いついていない現状が浮き彫りとなっている。