元記事公開:
香港教育局は、6歳以上の児童・生徒を対象に「中国人であることを誇りに思う」価値観の育成を求める新しい教育指針を策定した。2026年度の「価値教育カリキュラムフレームワーク」として4月に公表されたもので、公立学校、政府系学校、補助学校、特別学校、直接補助スキーム(Direct Subsidy Scheme)下の学校など、幅広い校種に適用される。
新指針は、常設値教育委員会(Standing Committee on Values Education)により策定された。愛国心を中核に据えた価値観教育の推進を目的とし、児童・生徒が国家に関する事務について基本的な理解を深めることも求めている。幼少期から国家への帰属意識や愛国心を系統的に育成する構想とみられる。
香港では近年、中央政府による統制が強まる傾向が続いており、学校教育における価値観指導の明確化は、こうした政策方針の一環と位置づけられる。今回のフレームワークにより、小学校初期の段階から中国人としてのアイデンティティや国家への忠誠心の育成が一層強調されることになる。
教育を通じた思想形成の重視は、香港社会における教育の役割や学校現場の運用にも影響を及ぼす可能性がある。指針の運用実態や学校現場での受け止めについては、今後の動向を注視する必要がある。